【スタート編】独立を選ぶべきか、既存の軽貨物運送業者に所属するべきか

今回は、個人事業主の方が軽貨物運送事業を起業する際に、独立を選ぶべきなのか、既存の軽貨物運送業者に所属するべきなのかについて解説します。
※稀なケースですが、初めから登記し法人化する方も居ます。
気持ちとしては一番前のめりになっている状態ですが、何から動き出せば良いのかを慎重に検討しなければいけません。
今回は、ほとんどの方が個人事業主としてスタートされている事例が多いので、
個人事業主の方にスポットライトを当てて解説したいと思います。
▼軽貨物運送業界での独立について
開業する際に、個人事業主として屋号(〇〇運送など)をつけて事業を開業します。
「自身で開業」した場合も、「既存の会社に所属して開業」した場合も、個人事業主(自分が主)という立ち位置自体は変わりませんが、見られ方は少々差異があるのが実情です。
企業側の見方としては、以下のように独立と会社所属では見られ方が違う傾向があります。
【独立している場合】=【協力会社】
【既存の運送会社所属】=【自社ドライバー】
どちらの開業を選択するかによって業務内容は変わっていきます。
次はそれぞれの開業「メリット」「デメリット」「業務内容の違い」などを解説していきます。
▼独立開業
先にも書きましたが、個人事業主が屋号をつけ代表者となり開業をします。
軽貨物運送業界の特徴は、個人事業主が1人で開業するのが主流です。
また、すでに事業を行っている方が、事業拡大として参入する事例も多いです。
○メリット
一人から開業できる
軽自動車1台からスタートできる
普通自動車運転免許があれば始められる(AT、MT問わず)
別事業の様に、特別な資格等が要らない
幅広く荷主を選び仕事につける
×デメリット
一人から開業は可能な反面、責任が問われる
仕事を自分自身で獲得しなければならない
請求書などの作成や入金作業が伴う
FAXなどの送受信を必要とする
軽自動車の用意が必要となる
人員拡大した場合に休み対応や緊急対応などの管理体制が必要となる
▼会社所属
既存で軽貨物運送事業を行っている企業に個人事業主として所属(契約)しお仕事をします。
ほとんどの場合、企業側から「自社ドライバー」=「個人事業主」を指します。
自社で社員を雇いドライバー雇用するよりも、個人事業主に仕事を依頼する体制の方が主流です。※この辺りは前回のブログにも紹介した社員登用の難しさも起因してます。
○メリット
軽自動車を購入しなくても、レンタル制度やリース制度など安くメンテナンス付帯制度を利用できる
自分に合った時間や仕事内容を紹介してもらえる
所属会社の実績に基づいた幅広い仕事を紹介してもらえる
自分自身の管理のみ
複数の案件を受けたとしても、所属の会社からの紹介であればやりとりは1社で済む
請求書や日報なども所属の会社のみで済む
外せない用事や体調不良など、止むを得ないお休みに対しての代走対応などの措置がある
仕事内容を変えたい、増やしたい際に所属の会社に相談できるので営業活動が不要
働きやすい様、様々なサポート体制がある
×デメリット
管理費や手数料などが引かれる
個人事業主ではあるが所属会社の看板を利用して仕事に就くので責任が問われる
会社ごとで案件単価の違いやルールが存在する
案件先での改善点や相談なども所属会社に相談する必要がある
所属会社の管理体制や担当者ベースで対応やスピードに大きく違いがある
▼まとめ
冒頭にも書きましたが、今回はあくまで個人事業主として独立開業するか既存の会社に所属するかの2択での解説をしました。
もちろんですが、どちらを選択してもメリット・デメリットは存在します。
なのでポイントとしましては、事業を行う上でのビジョン(規模感)が大事になります。
経営者となり人材を増やして事業を拡大したいのであれば・・・
【独立開業】
自由な時間を取りながら1人でやったらやった分だけ稼ぎたいのであれば・・・
【会社所属】
といった様に、どういった形で仕事をしていきたいかがポイントになると思います。
弊社ではそういったメリット・デメリットも踏まえ、所属していただいた際に働きやすい環境作りや管理体制などに日々注目し、力を注いでおります。
また同時に所属しドライバーとして経験を積んでいただいた後に、個人事業主から独立開業までのサポートも行っております。
どちらを選択しても、SGでお仕事をして良かったと感じていただける様、社員一同尽力いたしています。ご質問等がありましたら気兼ねなくお問い合わせください。