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軽貨物業界の閑散期・繁忙期の企業側対策とドライバーとの向き合い方と働きやすい環境作り

更新日:2023年5月16日

今回のブログでは、軽貨物運送業界のサポートノウハウ(閑散期・繁忙期の対策編)を紹介します。業界特有の悩みを蓄積されたデータに基づき、株式会社SGの代表が自ら対策を直伝します。

閑散期と繁忙期対策


 

目次

 

 ●閑散期(物流量の少ない時期)のネガティブな現場の声

 ●繁忙期(物流量の多い時期)のネガティブな現場の声

 ●ネガティブな現場の声解説

 ●注意

 ●例

 ●閑散期の対策とサポート

 ●閑散期の対策とサポート例

 ●閑散期の対策とサポート解説

 ●繁忙期の対策とサポート解説

 ●閑散期の事前準備とメリット

 ●繁忙期の事前準備とメリット

 

始めに軽貨物業界では、1年間の中で荷物(荷量)の少ない「閑散期」があり、逆に荷物(荷量)の多い「繁忙期」が存在します。では、閑散期・繁忙期とはいつなのか?

 
  • 閑散期は2月、8月

  • 繁忙期は3月、7月、12月

 

閑散期も繁忙期も様々なネガティブな声が出てきますので、その期間を乗り越える為には、いかに事前準備(リスクヘッジ)をするかが重要です。弊社が最も心掛けている(必要不可欠)のは、【稼働する側と管理者側の関係構築】です。


 ※<管理者側>の定義

プロジェクトリーダーのような位置付けを指します。

例えば、<荷主>からの軽貨物10台分の依頼を弊社が受けた際に、弊社の管理マネージャーは荷主の依頼を遂行するため、プロジェクトリーダーとなり、<ドライバー(業務委託/個人事業主)>をアサインしてチームを構築していきます。チームが稼働しやすい環境づくりを行う側(つまりはプロジェクトリーダー)を<管理者側>と定義しています。

※注意

ドライバー(業務委託/個人事業主)へ具体的な指示出しなどを行う訳ではございません。


当ブログでは、以下のように記します。

 
  • 〈稼働側=ドライバーさん〉

  • 〈企業側=案件を紹介している企業〉※弊社のような軽貨物運送会社

 

既に業務委託(個人事業主)で稼働されているドライバーさんや、軽貨物運送業界未経験のドライバーさんが、陥るであろう【閑散期、繁忙期での稼働の際に抱える不安や問題】に対する対策、【企業側のサポート方法】などをご紹介していきます。


■閑散期、繁忙期のネガティブな現場の声

配達・配送業務を行う中で、時期(閑散期、繁忙期)による極端な個数(荷物)変動に対し、業務委託(個人事業主)での軽貨物運送未経験のドライバーさんから様々なネガティブな声が上がります。

●閑散期(物流量の少ない時期)のネガティブな現場の声

  • 閑散期で荷物が少なく売り上げが立たないから案件を変えたい

  • 毎月売り上げの変動が大きすぎるため売り上げを安定させたい

  • 個数が少ない為に稼働時間に対する対価が見合わない

●繁忙期(物流量の多い時期)のネガティブな現場の声

  • 未経験or経験が浅い中で急な荷物の増加に対して、配りきれないので企業側からのサポートがほしい

  • 繁忙期で荷物が通常時の倍以上増えて休憩時間も取れていないので身体的に厳しい

  • 荷物の増加に対する配達員が見合わない為、自身の負担が大きい


●ネガティブな現場の声解説

弊社ではこのようなネガティブな声が上がる前段階で、根本的な解決をするために色々な対策やサポートを行い、ネガティブなマインドに陥ることのないように取り組みを行なっています。

 軽貨物運送業に限らず、未経験職種・未経験業界へのチャレンジは、環境が変わる事による仕事に対しての不安感や悲観的思考になってしまう時などがあると思います。弊社では、そのようなネガティブ思考を取り除くために、常にドライバーさんに寄り添って意見交換をすることで、稼働側の声をタイムリーにキャッチし、その場に最適なサポートを投じています。

 軽貨物運送とは言えど、軽自動車で荷物を運ぶだけではなく、それぞれの現場環境によってルールやTPOマナーなども存在するため、ドライバーさん一人一人の意見をしっかり聞いて、改善を繰り返しながら【長く・楽しく・満足して】働ける環境づくりを徹底しています。

 仮に未経験のドライバーさんが繁忙期にデビューしても、弊社側のノウハウで仕組み化した『研修制度や稼働時のサポート』があるので、安心して働ける環境を整備しています。また、閑散期の売上低迷や安定した売上の確保などの問題においても、弊社では一次受の荷主が豊富なため、サポートして改善出来ているので、ドライバーさんとの信頼関係を好ましい形で構築出来ていると感じています。

●注意

稼働側の意見を汲み取り、環境改善に繋げていく事は大事な事です。

しかし、片一方の意見だけをヒアリングし主観的に構築するのではなく、あくまでも配属先(荷主)側の現場で状況などもしっかりとヒアリングしたうえで、客観的に改善していかなければなりません。


●例

【荷主】⇄【SG】⇄【ドライバー】

荷主⇄SG⇄稼働側(ドライバー)

■ネガティブな声を無くすための対策、サポート方法とは?

実際に管理側(弊社の管理マネージャー)は、どのように対策し、サポートを行なっているのかの詳細を紹介します。


●閑散期の対策とサポート

閑散期は荷量や配達件数が減少するため、荷主と交渉を行い、通常時の配送しているエリア(コース)周辺を徐々に拡張させていきます。「徐々に拡張」する事がとても重要であり、こうすることで負荷の少ない形で慣れる事が出来て、配達可能個数を増やすことが可能なため、繁忙期と売上変動が発生することなく、安定的な収益性担保が実現できます。

●閑散期の対策とサポート例

①同案件内での対策(同じ案件で配達エリアを拡張し収益安定化を目指す施策)

通常時管轄:1町会エリア(足立区舎人1丁目)

閑散期管轄:1町会エリア(足立区舎人1丁目)+0.5町会(足立区舎人2丁目半分)

【平常時】→【閑散期】

②別案件なども含む対策(複数の案件を組合わせ他収益で収益安定化を目指す施策)

通常時稼働:週6稼働(通常時定期案件)

閑散期管轄:週5稼働(通常時定期案件)にし週1日をスポット対応などにし売上を安定させる

【平常時】週6日同じ案件→【閑散期】週5案件A+週1案件B

●閑散期の対策とサポート解説

①の場合(同じ案件で配達エリアを拡張し収益安定化を目指す施策)

通常のエリアに隣接しているエリアの荷物も取り入れる事で、配達個数の増加が見込めます。

閑散期による個数減が発生している現エリアの調整や、稼働エリアの状況把握のために、実際に稼働しているドライバーへヒアリングする時間を多く取り、日頃の課題や繁忙期に向け準備する期間として大事な期間です。


②の場合(複数の案件を組合わせ他収益で収益安定化を目指す施策)

弊社では閑散期でも案件不足に陥る事ないように、長期契約で通年を通して荷主さんから案件提供を頂いてるため、荷主側起因の閑散期の物量不足で通常時より売上減少が発生する場合には、別案件を加たり、案件入替を速やかに行い、売上確保が出来るよう対策をしています。


 以上を講じる事で、物量減少の閑散期であっても、収益安定を図っております。また、管理者のリソースが空く閑散期には、特に業務委託ドライバーさんを募集して、荷量増加時期の繁忙期準備を徹底的に取り組んでいます。


●繁忙期の対策とサポート解説

繁忙期には、通常時よりも一日の業務の開始・終了時に、<荷主⇄SG⇄ドライバーさん>の「報・連・相」を徹底しています。また、繁忙期に発生しやすい事柄を三者間でしっかり共有する事により、繁忙期のフォロー&対策を整えています。


 万が一、通常時では想定できない予期せぬ物量超過があった際には、速やかに管理側(弊社の管理マネージャー)に連絡をすることで、当日であっても速やかに人員増加や個別フォローを行えるような構造の構築を行なっているため、未経験の方でも安心して稼働が出来る体制となっています。


 管理側(弊社の管理マネージャー)が迅速な対策を投じられるのも、<荷主⇄SG⇄ドライバーさん>の三者間で平常時より意思疎通が出来ている前提こそが、何よりも必要不可欠な要素です。

 閑散期での事前準備によって繁忙期の対応が出来ている事・日常の意思疎通を行う事によって得られる<スキル>や<想い>を数値化して把握出来ているからこそ、物量増加に振り回される事なく稼働できる体制が出来ていると感じています。


■閑散期・繁忙期の対策やサポートを事前にしたことによって

経験豊富だからこそ想定できるアクシデントを管理側(弊社の管理マネージャー)が、事前リスクヘッジ(危険回避)する事が、大事であると考えています。ここでは企業側が行う閑散期と繁忙期の事前準備を行う事によるメリットをご紹介していきます。

●閑散期の事前準備とメリット

閑散期では稼働する側の【売上維持とモチベーションの確保】についてです。


 荷物が少ないなどの問題から、閑散期では売上もモチベーションも同じく下がってしまう傾向にあります。

閑散期には荷主側の社員だけで運営可能となってしまい、急な契約解除などをされてしまう経験も少なくないかと思います。。。

軽貨物業界の閑散期では、「あるある」なお話ではありますが(泣)


 しかし、急な契約解除も対策はあります!!

弊社の打開策としては先にも記しましたが、閑散期迎える前に「案件の確保」です!

ドライバーさん毎の通常時の売上やモチベーションを把握したうえで、発生するかもしれない最悪な事態を事前想定し、共有しています。このため、<不足の事態>ではなく<想定可能な事態>と意思転換をする事ができるため、別案件への移動提案を速やかに受け入れることが可能です。


 閑散期・繁忙期に問わず、平常時より円滑な意思疎通を行うことで、案件を受託して頂いている協力会社や個人事業主の売上を確保する事も弊社の責務であると感じています。このため、絶対的な案件供給量の豊富さが必要条件だと認識しています。


 以上を講じる事で、閑散期でも協力会社や個人事業主の離脱回避をしています。


●繁忙期の事前準備とメリット

繁忙期では稼働する側の【身体の負担とモチベーションの確保】についてが、最も重要なセクターです。


 繁忙期では荷物が多くなり、一人一人の配送負担が大きくなります。

閑散期とは異なり、スポット配送の時季限定の依頼増加も重なるため、ミスなく円滑に対処できるかが管理者側の腕の見せ所ではあります。繁忙期に四苦八苦してしまうと、管理者側諸共パンクしてしまいます。


 弊社にとっての一番の損失は、荷主・ドライバーからの信用は失墜する事なので、繁忙期前にドライバーのスキルアップ補助を行い、幅広い領域(新規案件・スポット案件)が対応可能なドライバー・協力会社の確保を準備しています。


 軽貨物業界での通称『自社ドライバー(業務委託の個人事業主)』を多く契約をしています。そして、同業他社(協力会社)と案件を共有し、協力する事でドライバーさんの欠員と案件不足を回避することに尽力しています。こういった取り組みにより繁忙期であっても対処できるように、生産性と品質管理を徹底してます。

 業務委託のドライバー管理は、対人関係特有の悩みで苦労することもあります。

特に管理側(弊社の管理マネージャー)への信用関係が重要な要素です。想定力を磨き、閑散期と繁忙期の事前準備(リスクヘッジ)にアクセントを加えていくだけで、全然景色が変わります。弊社では、<荷主⇄SG(現場経験者)⇄ドライバー(協力会社)>と常にコミュニケーションを取って不安を解消しています。


■まとめ

閑散期、繁忙期の対策方法やサポート方法などを紹介していきましたがいかがでしたか?

 弊社が考える閑散期・繁忙期共に必要な対策やサポート体制は「事前準備!」に尽きます。つまりは、平常時において如何に閑散期・繁忙期に向けたリスクヘッジを行うかです。

豊富な経験値が故に想定可能な未来をどれだけドライバーや荷主と共有していくかが重要です。

 閑散期に陥るであろう個数減に伴う売上減に対しての通常時の案件現場での対策・サポート準備。別案件の提案・確保。繁忙期に陥るであろう各々の負担に対する、人員の確保、横の繋がり。


 携わるすべての関係に対し、親身に寄り添い迅速な対応を目指して、協力し合える会社になるべく、弊社では従業員一同心がけております。


 win(個人・協力会社)⇄win(SG)⇄win(荷主)

この関係でなければ乗り越えられないですし、1人では決して乗り越えられません。


 閑散期、繁忙期をむかえるにあたっての対策、サポート方法は以上になります。

少しでもご興味がありましたら、個人事業主の皆様、軽貨物運送事業を営んでいる企業様、是非一度弊社に気軽に問い合わせてお話だけでもお聞きかせください。また、弊社の取り組み方は決して難しい事では無いので独立を考えてる方や、事業転換などお考えの方、ドライバーさんの管理にお悩みの方、弊社のノウハウを知りたい方は気軽にご相談ください。





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