任意保険加入は必須?軽貨物運送事業で使用する事業用ナンバーへの保険適用とは

更新日:9月8日

 弊社にはドラバーさんや協力会社より「任意保険って加入はどうしてる?」と相談を受けます。勧誘されるのでは?と懸念があって、保険会社へ聞くのを躊躇することが多いようです。このため、今回のブログでは軽貨物運送を行ううえで、加入検討すべき保険の種類をまとめさせていただき、紹介いたします。

任意保険加入は必要(軽貨物運送事業で必要な保険の種類解説))

 

目次

 

■軽貨物運送業界ならではの貨物車両に対する加入保険

■強制保険(自賠責)と任意保険の違い

 ●自賠責保険

 ●任意保険

 ●イメージ図

 ●車両保険を付けるか否か

■4ナンバー(貨物車両)5ナンバー(乗用車両)での任意保険の違い

 ●貨物車両に対する任意保険が割高な理由

■企業が加入する場合の契約体系

 ●フリート契約

 ●ノンフリート契約

■貨物保険(運送業者貨物賠償責任保険)について

■まとめ

 

■軽貨物運送業界ならではの貨物車両に対する加入保険

軽貨物運送事業を営んでいく上で軽貨物車両は必要不可欠なのはどなたもご存じかと思います。その上で車両に対しての保険はどうなるのか。。。強制保険とは別で任意保険も加入必須なのか。。。


 結論から申し上げますと、必須です!!

なぜなら自賠責保険と任意保険では補償の範囲が違い、自賠責保険だけでは補えない部分が生じる可能性があるからです。


 名の通り「保険」なので事故などが起こってしまった際に自身にとっても相手方にとっても補償されるものであって使う事象が起きない事がベストではありますが、万が一事故が起きてからでは遅いですよね。

 また任意保険に加入していないと契約出来ない荷主(クライアント)も多く存在します。


※本ブログはあくまで読者様にとって有意義な情報源に少しでもなればと思い書いております。なので保険の勧誘等ではありません(笑)


■強制保険と任意保険の違い

車両に対する保険としては大きく分けて2つの保険が存在します。

  • 強制保険として自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)

  • 任意保険(自動車保険)


●自賠責保険

自動車を使用する際に損害保険会社と契約が義務化されている保険を自動車損害賠償責任保険と言います。


●任意保険

自賠責保険では補償されない部分を補うための保険を任意保険(自動車保険)と言います。

では、強制保険と任意保険では補償内容がどのように違うのかを説明していきます。


●イメージ図



自賠責保険と任意保険の補償の違い

 大きく違うポイントとしては、任意保険では全ての項目に適用しています。

自賠責保険では相手方への補償として「死傷枠」で傷害・死亡・後遺障害毎に補償限度額が決まっている中で、任意保険は対人対物無制限にできるなどの違いも見受けられます。また自賠責保険は自身に対しての補償は一切ないのも特徴です。

※対人・対物無制限が基本的な加入内容となります。

どのような事故を起こしてしまうか、対人事故なのか単独物損事故なのかは予想もつきません。なので無制限枠にすることをお勧めします。


●車両保険を付けるか否か

車両保険は車両自体にかける保険です。 交通事故、自然災害、駐車場でのいたずらや、飛び石でフロントガラスにヒビが入ってしまった等、車両の修理が必要になる場合に、 車両保険に加入している事により修理が必要になった際、保険金が支払われます。 車両保険有無で有りの場合、任意保険料は高くはなりますが、車両保険は自分の車の損害分を補償してもらえる様になります。

補償範囲には交通事故、盗難などはもちろんのこと、自然災害に対しても適用範囲です。


 保険金額の選定はあくまで初年度登録から計算した時価での判断となるので、新車なのか乗り潰す予定で購入した中古車なのかなど状況により付けるか否かは検討されればいいかと思います。


■4ナンバー(貨物車両)5ナンバー(乗用車両)での任意保険の違い

軽貨物運送事業では軽自動車を使用して配送・配達業務を行いますが、軽自動車であればいいのかと言うとすべての軽自動車が貨物車として該当するわけではありません。また、任意保険の枠に関しましても変わってきます。


4ナンバーはいわゆる黒ナンバー(貨物用ナンバー)

4ナンバーはいわゆる黒ナンバー(貨物用ナンバー)

5ナンバーは黄色ナンバー(乗用車ナンバー)

5ナンバーは黄色ナンバー(乗用車ナンバー)

 もちろん目視で明らかにナンバー色が違うので見分けは一目瞭然ですが、見分けるポイントとしては車検証の【用途】です。用途が「貨物」「乗用」と2種類あり、そのどちらかで貨物車として使用するのに適しているかがわかります。

車両の規格に対して貨物用として登録することも可能ですが、用途が「乗用」となっている場合に積載量が350kgとならない事が多く、軽貨物運送のお仕事で使用するには適していません。

 そこで貨物車両に対する任意保険料金は乗用車用の任意保険よりも2倍ほど割高になっています。ではなぜ割高なのかを説明します。


●貨物車両に対する任意保険が割高な理由


       ☆Point☆

  • 乗用車用任意保険:特定の人

  • 貨物車用任意保険:不特定多数の人

 乗用車用の任意保険は自家用車として使用されて、「特定の人を対象」にすることにより補償内容なども特定していくことで金額が安いです。それに対し、貨物車両用の任意保険は「不特定多数の人が対象」となることにより制限出来ないことなどから保険料が割高となっています。


 やはり一般的に自家用車はが乗る人が特定される事やあくまで自家用車です。

乗用車用の任意保険ですと、年齢や免許の色などファミリー特約など様々な契約体系があり保険会社により金額の違いがあります。また今ではネット保険なども主流で更に保険料を安く抑えることなどが可能となっています。


 貨物車は不特定多数の人が乗る可能性があり、更には事業用ナンバーな訳ですからそもそも業務での使用であり車に乗っている時間がほとんどです。

乗用車用の保険とは違い乗る人を特定できないことから、年齢や免許証の色などで保険料は変わりません。最初の任意保険の金額は一律です。

 また、貨物用の任意保険はネット保険では事業用の保険は引き受けてくれない事が多いのが現実です。

 もちろん1年間無事故であれば「等級」が下がっていき、乗用車用の保険料同様に保険料は安くなります。


■企業が加入する場合の契約体系

企業が貨物車両を複数台所有している場合に保険会社さんと任意保険を契約する際に大きく分けて2つの契約体系が存在します。


  • フリート契約

  • ノンフリート契約